2009年12月04日(金)
企業のブランドを壊すのは、あなたかもしれない〜ソーシャルメディアに取り組む担当者の抱えるリスクについて
企業のPRやマーケティング担当者にとって、自社メディアであるウェブサイトの運営、そしてオンラインマーケティングへの取り組みが大きな変化を迎えています。
ポータルや専門サイトへの広告掲載は、インターネット以前の情報発信元がわかっているマスメディアに広告を出稿している時と同じで、そこには大きなリスクは存在しませんでした。
ところが、ブログやSNSなどのソーシャルメディアに取り組みたいと考えて、その提案をいままで通り代理店に依頼していることのリスクについて、担当者の方々の認識があまりにも低いと感じています。
従来のマスメディアを中心としたマーケティング活動においては、代理店が提案してくる媒体を彼ら自身は十分に理解していました。
しかしソーシャルメディアについては、まったく逆の状況が起こっています。
自分自身がよくわからないメディア。そして自分が参加したことのないメディア。そのビジネスモデルはどうやって成立しているのか、そこで何が起こるのかを知らないまま、提案されている方が多いようです。
インターネット上で話題になりたい、多くのブログで語ってもらいたいという目的を達成するために選んだ企画やサービスが、結果として顧客をだましている、といったことになりかねない現状を危惧しています。
米国ではPayPerPostと呼ばれている、金銭のやり取りをしてブログに記事を書いてもらうマーケティング手法は、ブランド毀損につながると考えられており、実施する企業はほとんどありません。しかし、国内で提案されている、ブログでの記載を保証するブログマーケティングの多くは、これに類似するものだということをご存知ですか?
さらに、それを提案している代理店の担当者もそういったことを知らないで提案している可能性もあります。
あなたが選んだマーケティング手法が、顧客を欺くものだとしたら。そして、そのことがネット上で話題になって、ブランド価値を大きく損なうことになるとしたら・・・。企業の担当者は、知らなかったではすまされないことだと思います。
ブログマーケティングやソーシャルメディアマーケティングは、「話題になっている」「提案されたから」という安易な理由で取り組むべきものではないのです。
企業サイドの担当者の方々も、代理店が提案してきているから安心だという発想は白紙にして、それが自分たちのブランドにふさわしいコミュニケーションかどうかを自分自身で確認する必要があります。
企業が長い年月をかけて育ててきたブランド。
そのブランドを壊すかもしれない判断を、いま、あなたがしているのかもしれないのです。
従来とは違う、新しい取り組みをするのは大変かもしれません。でも、この時代の流れは止まりません。正しいパートナーを選ぶためにも、自分自身で経験して、考え、取り組みことが必要です。
顧客との関係。それは代理店が間にはいってするものではないのです。
インターネットというインフラが整備された現在、顧客との対話の間に媒介は入りません。顧客は企業の生の声を知りたがっているのです。
顧客への情報の流通のルートをしっかり理解し、顧客とのコミュニケーションの場について、真剣に考えてみてください。
10年、20年あるいは100年以上の時間をかけて育ててきたブランドを、未来にどうつなげていくのか。新しいメディアやコミュニケーションと対峙しなければならない今、企業のマーケティング担当者は、従来とは違う、大きな可能性と大きなリスクを抱えているということを知っていただきたいです。
ちょうど、同じような不安を感じていた平山さんからのお声掛けで、新年あけて2010年1月16日に、広報担当の方々に向けてソーシャルメディアをテーマに講演をすることになりました。
AMNの徳力さん、そしてサントリーの石原さんという旬な方々とご一緒です。この機会にぜひご一緒にソーシャルメディアへの取り組みについて考えてみませんか?
・2010年1月16日(土)開催
PRスキルアップセミナー〜エンドユーザーと向き合う広報コミュニケーショ〜ブログ・SNS・Twitter-ソーシャルメディアとPRの付き合い方
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