2008年10月18日(土)

薬事法改正について、ひとこと。

ケンコーコムそして日本オンラインドラッグ協会が、厚生労働省が募集していた「薬事法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令案」及び「薬事法施行令等の一部を改正する政令案」について、パブリックコメントを提出したそうです。

・ケンコーコム、「薬事法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令案」
及び「薬事法施行令等の一部を改正する政令案」について、パブリックコメントを提出(from News2u.net 2008.10.16)

ケンコーコムの社外取締役である村山らむねさんも、この法案について厳しいエントリーを公開しています。

9月17日に厚生労働省より発表された『薬事法施行の一部を改正する省令案』では、郵便その他の方法による医薬品の販売等が規制強化され、インターネット通販では、大半の風邪薬や便秘薬、漢方のお薬、痔の薬、水虫薬、妊娠検査薬などが買えなくなるとのこと。
これはどういうことなのだろう?消費者保護のため?(「消費者保護を規制のお題目に使うな」from らむね的通販生活2008.10.06)

らむねさんが指摘しているとおり、「自分のリスクで利便性の幅をひろげてきたネットユーザーの翼をもぐような局面が、正直、じわりじわりと増えてきた気がする」というのは、ほんとうに悲しいことです。

少子高齢化対策がいろんなところで話題になっていますが、子どもを抱えたワーキングマザーはもちろん、子育て中の家庭あるいは介護をしている家庭にとってオンラインショッピングのおかげでどれだけ助かっていることでしょう。

ビジネスバッグに子どもの荷物。そして子どもの手をひいての保育園の送り迎えの姿を見かけるたびに、食材や生活用品などをネットで買えることでどれだけ時間とコストの節約になっているかを感じます。また、目を離すことのできないお年寄りを抱えて、長時間の外出もままならない状況の方もいらっしゃるでしょう。ネットで済ますことができることは、どんどんインターネットに置き換える。時代に変化に対応した環境を整えるべきだと思います。

デメリットだけを考えるのではなく、メリット、デメリットを考える。(虚偽の表示はこまりますが)情報をきちんと評価して自分自身のリスクで判断して行動する。私たちはそれくらいの良識はもっていると言いたいです。

プライベート

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コメント

>消費者が、利便性と安全性の、リスクバランスをきちんと判断できるようにすべきなんだと思います。ネットでも、技術でいくらでもカバーできると思うのですが。

現状では「技術でカバーできていない」ということが争点だったと思います。(現在のシステムで十分とお思いですか?)

薬事法改正まであと半年以上もあります。きちんと判断できるシステムを作った上で厚生労働省に働きかけられると数年後には法が変更されるかもしれません。


逆にお聞きしたいのですが、某協会会員店が一般用医薬品以外の医薬品を通販していたり、楽天の出品店では第一類を簡単なチェックだけで販売されたりという現状についてはいかがお考えでしょうか?

投稿者
上野
投稿日時
2008年10月25日 19:35

神原さん、ご紹介とトラックバックありがとうございます。

薬剤師のかたのご意見は貴重ですね。消費者も何から何までネットで売ってほしいというわけではもちろんありません。水虫薬や妊娠検査薬など、継続購入が多いような商品の場合は、アドバイスを受ける可能性を持ちつつも、それがなくても買えるという利便性を取り上げられるほど、安全性を重視すべきなのでしょうか?

簡単に購入できるだけが、消費者にとって利益ではもちろんありません。
しかし、それがとても大きな利益である消費者も確実にいるわけです。

特段の危険があるとも思えないような商品にまで、利便性をもぎとる必然性があるのでしょうか。不思議です。

消費者が、利便性と安全性の、リスクバランスをきちんと判断できるようにすべきなんだと思います。ネットでも、技術でいくらでもカバーできると思うのですが。

こうすればネットでも売ってもいいよ、という発想がなく、絶対だめ!という省令案は、技術も消費者もみらいをも馬鹿にしているとしか思えないんですよね。

投稿者
らむね
投稿日時
2008年10月21日 16:59

薬剤師です。ちょっと誤解があるようなのでひとこと。

改正薬事法の趣旨は「国民のセルフケアを促進していこう」ということです。その中で、薬剤師や登録販売者がケアしていこうという流れです。当初はネットが即ダメという流れではありませんでしたし、一部残っていくかなとは思っていたのですが。

某協会は困ったことに「医薬品の販売等に係る体制及び環境整備に関する検討会」にて「ネットも対面販売だ」という自己主張が中心でした。
「どう国民生活に寄与できるのか」「どうすれば薬剤師や登録販売者が症状をチェックできるのか」「第一類は対面で販売してもらう、ネットでは第二類などやや安全なものを丁寧に販売していく」などを主張すれば結果は違ったと思うのですが(;´Д`)

そうした諸々を考えると、僕自身は、今回のネットへの厳格化は某大手企業が招いた結果だと思っています。


簡単に購入できることが消費者の最大のメリットでしょうか?今回の改正薬事法も消費者へのメリットが多いと思いますよ。事業者にとっては厳しいですが。

投稿者
上野
投稿日時
2008年10月20日 18:06

薬事法も含めて、ネットに対して必要以上に厳しい対応が続いているような気がします。間違った政策によって不況が起こっている、とずっと言われていますが、現在もそれは進行中という印象です。

基本は消費者のメリットを最大限引き出せる状況にしておき、問題があるサイトは罰する。それで良いと思うのですが、なかなか良い流れになりませんね。。

投稿者
いせとる
投稿日時
2008年10月18日 17:27

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神原弥奈子

1993年学習院大学大学院修士課程修了。同年 株式会社カプス を設立。エンタテイメントからITまで、幅広いジャンルのコンテンツの企画・制作に携わる。2001年株式会社ニューズ・ツー・ユー設立、代表取締役に就任。ネットPR支援サービス「News2uリリース」「News2u電子社内報」ニュースリリースポータル「News2u.net」を運営する。2010年ネットPR発想のウェブソリューションを提供する株式会社パンセ設立、代表取締役に就任。著書「宣伝費をネット広報にまわせ」(共著)「マーケティングとPRの実践ネット戦略」(監修)、「ウェブPR力」(監修)など

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